江戸期までは「今宮坊」の境内にある一堂宇で、巡礼者は「八大宮」を詣でたのち参道を通って隣接の観音堂に詣でるのを通例としていた。明治の神仏分離令により「今宮神社」と「今宮観音堂」に分離された。秩父札所の中でも唯一、住職を置かない無住の観音堂であり、現在は地元の護持会が維持管理をしている。
入口から入ると正面に観音堂があり、観音堂の左手には勢至菩薩を祀る勢至堂がある。入口から見て右手には樹齢500年の欅と、その幹に添うように聖徳太子像がある。左手には延命地蔵尊が祀られている。