稲荷神(正一位稲荷大明神)

神名 宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)
別名 御食津神(みけつかみ)

「稲荷神」は、生命の根源を司る「いのち」の神であり、農業、水産業、商業、工業などあらゆる殖産興業の守護神として、人々の生活すべてに御神徳を授ける神である。

祭神とされる「宇迦之御魂神」は、『古事記』によれば、須佐之男命(すさのおのみこと)の御子とされ、民衆に恵みをもたらす食物神・穀物神であることから「お稲荷さま」として信仰され、五穀豊穣・商売繁盛・殖産興業の霊験あらたかな御神徳は普く全国の人々からの崇敬されている。天皇の日々の大御饌を司る「御食津神」として、宮中八神の一座にも数えられる。

稲荷神とともに祀られる白狐は、稲荷神のお使い(眷族)として親しまれているが、強い霊力を持ち、時に祟り神として畏れられることもある。