龍上観音

救いを求める相手により様々に姿を変えて、大慈悲と深い智慧で人々の苦しみを取り除き、幸運をもたらすという観音菩薩。「龍神観音」とも呼ばれている。

古来より、観音菩薩が「富貴吉祥」のシンボルである龍神に乗り 人々を救いに来る姿のことを龍上観音と呼び、愛情・財産・出世の運を呼び込み開運に導いてくれるといわれる。威厳ある様で、忍び寄る悪災をことごとく追い払うとして神仏の化身として崇められ、厄除け、開運の力を持つ。観音が龍神に乗り、水瓶から無尽蔵に水を湧き出させ、あふれる水が人々の煩悩を洗い流し、希望とご利益をもたらす。波が生み出したその姿は、後光に包まれ慈愛に満ちた美しい御尊顔、優雅にたなびく天衣、これこそ万人を深甚なる慈悲と知恵で救う龍上観音である。悪運を断(辰)ち開運を招く龍神と、あらゆる願いを叶えてくれるとされる観音の霊力が一体となり絶大な守護開運力を持つ。

龍神池の畔にある樹洞にて奉斎している。